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SEED OF LIFE


「SEED OF LIFE」はお腹を空かせた鳥の物語。鳥が実を食べて、世界中に種を運ぶ。この物語は中学生の頃に体験した実話から生まれた。ある日、通学路に使っていた公園の階段に野鳥が一羽死んでいた。木の縄張り争いで、大きな鳥に負けたようだった。そのままにしておけないので、公園の植え込みに野鳥を埋めて、その周りを小石で囲んだ。

何かの本で読んだけど、石で囲むと(ストーンヘンジ)のは魂が天にのぼれるそうだ。3ヶ月ほど経ってストーンヘンジの真ん中から芽が伸びているのを発見した。その後も芽はどんどん伸びて、ちょっとした木になろうとしている?不思議に思って大人にその話をしたら、たぶん鳥のお腹に木の実があって種が発芽したのだろうと言われた。僕の頭の中で、土の中の世界が見えた。冬虫夏草ならぬ、冬鳥夏草図だ!野鳥の身体も栄養分となって植物に生まれ変わろうとしている〜命はぐるぐる回っている。そんな記憶が強烈に残った経験だった。

「SEED OF LIFE(とりとたねのものがたり)」はポップな感じで描いてるので、鳥が死ぬ描写はもちろんない。ストーリーは種を運べたら世界中に緑を増やせる、というシンプルなイメージから生まれてきた。2011年春に東日本大震災があり福島が放射能汚染で住めなくなった。その光景が頭に残っていて、子どもたちが前向きに環境を考えるシンプルな話を作りたいと思った。この作品は2011年秋に、韓国、国際アニメ博(ICAFE)で公開された。

阪急西宮ガーデンズ5F、Stajimoにてアート切手発売記念にJUNICHI個展が8月8日、9日に開催される。夏休みの子どもたちに切手になった作品たちと日本初公開の「SEED OF LIFE」を楽しんでもらえると嬉しい。

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