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アートの音をつくる


表紙の作品「tree of life」をイメージして「水琴」という曲を作ってみた。

森の奥深くに入っていくと、風の音、歩くときの砂利を踏みしめる音、葉っぱがカサカサと擦れる音、自然の中にいるせいか五感が研ぎ澄まされて、全身が耳になったように自分の呼吸さえ鮮明に聴こえてくる。ふと遠くでせせらぎの音が聴こえた。自分がどこにいるのか迷った時には焦らずに、ゆっくり深呼吸して耳を澄ませばいい。何処からか水琴窟のような神聖な音が響いて、進むべき方向を教えてくれる。

5年前から昆虫採集のような、音採集を始めました。アートの音をつくる作業はフィールドレコーディングから始まります。以前からNYの地下鉄の音や神社の鐘の音などを採集していました。3年前、映像に音をつける経験をさせていただいてから、音採集が日課になりました。作品は視覚だけじゃなく、聴覚も使えたら作品の世界観が伝わって面白いかなと思ったのが始まりです。太陽の塔はどんな音がするのか?そんな単純な発想からアートの音作りが始まりました。太陽の塔が叫んだら?笑ったら?もっと深く伝えられるかも知れない。もちろん岡本太郎先生の作品なので、それはできませんが日常に溢れているいろんな音を組み合わせて、作品世界をもっと感じられるように、アートの音を僕は作っています。

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